英国のSSW、トレイシー・ソーン (Tracey Thorn)がハル大学在籍時の1982年にリリースしたデビュー・ソロアルバム。
全編にわたってほぼトレイシーの声とセミ・アコースティックギターの演奏のみで構成されたミニマルな音作りだが、The ClashやSex Pistolsなどパンク・ロックへの傾倒と初期ボサノヴァからの音楽的影響を経て表現された気怠い透明感は、旧態依然としたマッチョな文化へのカウンターであり、新たな時代のレベル・ミュージックと呼べるものだった。
2024年再発となった本盤では、オリジナル収録の8曲に加え、後にEverything But The Girlのレパートリーとなった“Another Bridge”や“The Spice Of Life”などを含むデモトラック5曲を追加。アビーロード・スタジオでリマスタリングされた音源を収録している。

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