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[Somewhere in Her Room]2023年11月
11月 “白いブランケット”
illustration and text : shiika
冬の日の始まり。
椅子にかけられた
やわらかい白いブランケットは
朝もやの空気に似ている。
どこかつかみどころがなくて
軽くふわふわとしているところは。
踊る時のステップとターンの曲線
床に着地する瞬間のなびく裾、
それらは浮力を思わせる。
そんな丸みのある感触は
あらゆるものをふんわりと包んでいくよう。
自分で選びとろうとした、その痛みさえもぜんぶ。
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her records

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Somewhere in Her Room
“彼女“はここにいて、どこにでも行ける。
デザインとレコードに彩られた日常の描写。
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