• スクエアでない愛好家のために

    No room for squares

    サックス・プレイヤー、ハンク・モブレーに'NO ROOM FOR SQUARES'というタイトルの曲がある。
    ここでの「スクエア」は音楽を理屈で捉える頭でっかちな人というニュアンスを含んでいて、「スクエアなひと、お断り」という意味になるらしい。
    トリビアを調べたり話したりするのは楽しいけれど、それはほとんどオマケみたいなもの。
    本来、音楽やアートを好きになる前にあらかじめ知識を得る必要なんてなかった。
    ただ「かっこいい!」「可愛い!」と感じられるだけで十分。
    フラットで風通しのよい感覚のまま作品と出会えたなら、楽しみはきっと限りなく広がっていく。
    rovakk musikkの目指す姿を単純に言い換えるとしたら、「ジャケ買いのできる店」につきると思う。
    ジャケ買いはとにかく自由だ。
    ジャンルもトレンドもヒエラルキーも関係なし。
    直感から導かれたアートワークを手に入れて、それを部屋の壁に飾ってみる。
    そこからの生活は、なかったときよりも少しだけ、素敵に愉快に変化しているにちがいない。
    そんな、スクエアでない愛好家のみなさんに、ご紹介したいレコードと本があります。
    そこから手に入れられるのは、形あるモノ、素敵なデザインに彩られる生活。
    おまけに、音を鳴らし物語を想い描くことさえできてしまうのです。

    text by
    Hisashi Kuno (rovakk musikk)