フランス・パリ在住のイラストレーター、ジャン・フィリップ・デロームがドイツのZeit Magazine誌に寄稿したコラムとドローイングをまとめた作品集。
飼い犬Astorとともに彼が見た2015年のパリは、テロと暴力の恐怖がたびたび街を覆い、現代社会における大都市ならではの奇妙でいびつな光景を表出させている。しかし、時には、かつて名だたる芸術家たちがこぞって描いた、ノスタルジックで美しい姿を思い起こさせてくれる瞬間も訪れる。
ユーモアと皮肉を多分に含みながらも、パリに対する著者の深い愛情がこめられた一冊。

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