陶芸家・鹿児島睦氏が制作した、草花、馬、象、蛇などの生き物が描かれた200点あまりに及ぶ器から着想を得て、作家・梨木香歩氏が物語を紡ぎ出したコラボレーション絵本。
鹿児島氏の作品展に合わせ出版社の企画で制作された作品であるものの、コンセプチュアルな部分を全く感じさせない必然性を帯びて器と物語が呼応し合ってゆく。
ラストシーンには梨木氏の物語を受け鹿児島氏が新たに制作した絵皿を配置。
言葉を得て器の外へ飛び出すこととなった動物たちに新たに宿る表情がまた味わい深い。

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