ジョナサン・アイヴやジャスパー・モリソンにも多大な影響を与えた、20世紀を代表する工業デザイナー、ディーター・ラムス（Dieter Rams）。
“Less but Better”（より少なく、より良く）のデザイン哲学のもと生み出された、レコードプレイヤー、ポータブルラジオ、シェーバー、クロック、電卓などといった電化製品は、不要な要素が極限までに削ぎ落とされ、堅実な機能性に帰結するその美しいたたずまいで世界中の人々に愛されてきた。
本書はラムスの60年以上にも及ぶキャリアを振り返り、彼がデザインした全ての製品を時系列で紹介するものであり、300点を超えるカラー図版に各製品の詳細な解説も添えられた、カタログ・レゾネ的一冊に仕上がっている。

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