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ルイ・マルが映画化した小説『地下鉄のザジ』や、ジュリエット・グレコが歌ったシャンソン『きみが想像するなら』の原詩でも知られるフランスの作家、レーモン・クノーの1947年作。たったひとつの平凡な出来事を99通りの異なる文体で描写するという異色のコンセプトで綴られた本作からは、リズミカルな言葉遊びとしてのエンターテイメント性と同時に、言葉ひとつで容易に印象操作できてしまうことへの皮肉や、言葉そのものに秘められた力への期待と希望をも感じさせます。作品に漂うシュールな空気を、変則的なレイアウトとフォント使いで視覚的に反映させた、仲條正義による美しい装丁も魅力的。
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